2011年10月13日

葛藤。

ルーシーを酸欠にするほど白熱したミーティングを
日々繰り広げているホズミです。
(なんだかな。)

彼は腹が立つほど冷静に状況を分析するので
私は安心して脱線させるのですが
最近は脱線先も盛りだくさんなので
さすがのルーシーも疲弊するらしい。

私もここ数年なかったほど本気で物事考えているので
それなりのダメージがあります。
心地よいくらいの頭痛といっしょに。


私は16になったムスメと
今も相馬市で暮らしています。

福島原発3号機が爆発した時に
いったんは着の身着のままパソコンすら持たずに山形県側に避難して、
その後ムスメだけは静岡へ。
私は宮城県亘理町で津波被害を受けた母宅の復旧をしつつ
状況を見守りました。

延び延びになっていた高校の入学式の日程が決まって
ムスメは相馬に戻ることを望みました。
私たちは話し合って、覚悟して、ここにいることを決めた。


同じ町にいたのに、相馬人M氏とは今回のことで初めてのご縁でした。
(有名人なので存在はもちろん存じ上げておりましたが。)
まともにゆっくりしっかりお話したのは一昨日が初めてです。

M氏と話して、状況を再確認できて、改めて葛藤。


・・・・・・ムスメを相馬に戻すべきではなかったのかもしれない。


うちのムスメはおそらく相馬市内の高校生の中で一番ってくらい
放射能関連の講演会に出ています。
一般のオトナたちに比べたらかなりの知識があるはず。
半ば義務として、彼女を私が関わる催しに巻き込んでるからだけど。


いのちに関わる選択を本人に託すのは
私が親としての責任から逃れたいからなのかもしれない。

憎まれてでも、親のエゴでも、
なんと言われても、ここへ戻りたいという望みを叶えるべきではなかったのかもしれない。

高校は、小中学校と違って校庭の表土の掘削など行われません。
現に、夏休み前より、測定値が上昇しています。

「放射能があるからといってこの世で一番不幸な場所ではない」
それはここにいることを正当化したいためのコジツケ?


ムスメを相馬の高校に入れて半年。
消えるわけのない葛藤。


怒り。というよりも、途方もない不安。

一生涯に渡って、甲状腺検査をすることになる、その事実と、
昨日届いた、全県民対象の健康調査書が
ざわざわした落ち着かなさを連れてくる。


彼女がもっとちいさなちいさな彼女だったら
抱えて必死で逃げたままだったはずだ。

私よりも大きくなって
私より早く走れるようになって
私にはいない彼氏もいて
でもそれでも今も抱えて逃げてやるべきかもしれない。

津波から逃れるならそうしただろう。
ゆっくり来る見えないものからは守ってやらなくていいんだろうか。


彼女がまもなく大人になって
結婚するとき、

子どもを身篭ったとき、

それ以前に、

もしかして健康を害したとき、

私は今よりさらに尋常じゃない
不安だとか、恐怖だとかに苛まれるはずで。


そのとき、自分を正当化したり
誰かのせいにしたりしないように
今の葛藤を、ここに残しておこうと思います。

そして明日から、今日までよりもさらに、
ここで生きることに決めてから重ねてきた、
自分とムスメとを守る工夫と対策を、
セメテモノ救いみたいに強化する。

そしておんなじように葛藤の中に溺れそうになりながらここにいる
すべての母親たちとそれを共有していくんだ。

急かされながら、その準備をしています。

なぴあはうすはもうすぐ
そんな私たちのアジトになるから。

もちろん逃げる覚悟が出来た、
私よりも強く賢く美しい誰かには、
その手助けもできる用意がちゃんとあるから。


頼ってくれるみんな。

福島をはじめとする、汚染地域と呼ばれる場所で
今も子どもたちと生きるオトナのみなさん。

迷いは私にもあります。

自分で、考えて決めても、葛藤は消えない。

私たちは私たち自身で
ここにいることを選んでる。
事情や理由はさておき、それは事実なんです
拘束されてるわけではないのだから。


それを踏まえて、悪あがきしましょう。いっしょに。
ここにいたい気持ちを諦められないうちは。



相馬week来て下さるみなさん。

ようこそ、と申し上げにくい町です。

どうか、安易にではなく、相馬に来たい気持ちとご自身の本能的な危機管理能力に
折り合いをつけることを大切にしてください。

歓迎、したいです。お一人ずつをハグしたい。
でもフクザツです。

ここは今もまだ有事です。

うまく、言えませんが。。。どうしよう。。。

イスカンダルは遠いし。。。



今日のミーティングの口火はモーガン・フィッシャー氏についてでした。
夏のはじめに、MLIMMとはまったく別のところでお会いした経緯があって
山口洋さんといっしょにやってたひとなんだと教わりました。

8月のARABAKI出演の前に店に立ち寄ってくれたときに
山口氏もそうゆってたな。。。と思い出したくらいで。

不思議な縁を感じる。


私の無知と無頓着を必死に補おうとするルーシー先生に労いを。

そして
敬愛するやんちゃなおっさん相馬人M氏の「葛藤」

そしてそして
相馬人M氏との打合せ中散々てんこ盛り噂話しまくりました山口洋氏の「葛藤」


「葛藤」3部作。
震災後7ヶ月が過ぎた戒めの夜に。


【追記】

もしやと思ったらやっぱりこの方も中野貴氏の「葛藤」

4部作。


いつか、あったかい言葉のリレーが続く日まで、続く葛藤。

3人のアニキたちへ、愛と感謝を。




posted by hozumi at 02:25| Comment(4) | TrackBack(0) | hozumi | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同じ年代の子を持つ母として、ホズミさんの心の葛藤を受け止めます。

Posted by こゆき at 2011年10月13日 07:57
>こゆきさん
いつも見守ってくださってありがとうございます!
Posted by hozumi at 2011年10月13日 10:18
ほずみさんへ
いつもブログを見て心から応援しています。
今日の記事を見て、娘を持つ親として同じ葛藤や想いが胸に迫りました。どうかご家族にとっていい選択をしてくださるよう心から祈っています。
Posted by conpeito at 2011年10月13日 13:38
>conreitoさん
ありがとうございます。
いい選択。そうですね。
それを探しての葛藤を今日も続けます。
見守ってくださってありがとうございます。
Posted by hozumi at 2011年10月15日 17:24
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